蜷川実花 展
生命感あふれる花々。幻想のなかに漂うような金魚。深い思いや願いを託された枯れない南国の造花。その光輝くイメージの裏にある影を象徴するかのような街の風景。時代を代表する俳優やアーティストのポートレイトなど――。...
View Article杉本博司 ハダカから被服へ
写真というメディアの本質を探究する写真家・現代美術作家の杉本博司は、人間と世界の意味を照射する作品を撮り続けています。 それら写真作品の数々が国際的に高い評価を受けている杉本の個展を開催します。 日本語では「Photography」を「写真」と表記しているものの、デジタルメディア時代のいま、写真画像の加工や修正がコンピュータ上で簡単にできるようになりました。...
View Article三都画家くらべ 京、大坂をみて江戸を知る
「伊藤若冲は、江戸では流行しなかった」。そう言うと、驚かれるひとも多いかもしれません。 いまでも、東京と、かつて若冲を生んだ京都では、人々の気風がちがうと言われます。その土地の歴史のなかで育まれ、土地に染み付いたもの、まして美しさや面白さといった「感覚」は、そう簡単に他の土地に伝わったり、受け入れられたりはしなかったのでしょう。...
View Article印象派の行方―モネ、ルノワールと次世代の画家たち
自然や都市に身を投じ、自らの眼に映る世界を明るい色彩で生き生きと描き出した、フランス印象派の画家たち。そのグループとしての活動は長くは続かず、1870~1880年代の10年余りで、計8回の展覧会をもって終焉を迎えます。 しかし、彼らの試みの波紋は非常に大きなものでした。同時期のセザンヌやゴーガン、スーラらの革新的な絵画も、印象派の内部や周辺から生まれたものです。...
View Article大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年
「私の20年以上にわたるキャリアの中で知る限り、エルミタージュが海外で開催した展覧会のうち、間違いなく質、量ともに最大規模のものです」。 エルミタージュ美術館で最も権威のある西洋絵画部門のベテラン主任学芸員、エリザヴェータ・レンネ博士が、そう太鼓判を押す「エルミタージュ美術館展の決定版」を開催します。史上空前の規模で行われる、ロシア国外では最大級の同館展です。...
View Articleインカ帝国展 - マチュピチュ「発見」100年
インカ帝国は、15世紀前半から16世紀前半にかけて繁栄したアンデス文明最後の国家です。 インカとは「太陽(インティ)の子」という意味で、本来はインカの王のことを指します。インカ人自身は、自分たちの国を「タワンティンスーユ(4つの部分)」と呼びました。...
View Article東京スカイツリー完成記念特別展 ザ・タワー 都市と塔のものがたり
「塔」に登った、楽しい思い出。それを永く記憧にとどめるため、人々はさまざまな形で残してきました。 画家は絵に描き、作家は小説に著し、記者は記事として伝え、写真が撮られ、遠方の友にはその感動が絵葉書で届けられました。こうして残された記憶の断片が積み重なり、それぞれの塔のものがたりとなります。...
View Article田中敦子 ーアート・オブ・コネクティング
田中敦子(1932-2005)は、金山明の助言を受けて抽象表現へと進み、コラージュによる≪カレンダー≫を制作し始めました。このときから、繊細さと力強さが共存する独自の感性を発揮します。 その後、金山と共に、吉原治良の指導の下に結成された前衛団体『具体』に参加しました。...
View Article特別展 ボストン美術館 日本美術の至宝
10万点を超える日本の美術品が収蔵され、その量と質において世界有数の地位を誇る『東洋美術の殿堂』、ボストン美術館(アメリカ)。同館の、史上最大規模の日本美術展を開催します。 奈良時代の仏画≪法華堂根本曼荼羅図≫、≪吉備大臣入唐絵巻≫≪平治物語絵巻≫の在外二大絵巻、光琳≪松島図屏風≫など――。かつて海を渡った『幻の国宝』が、一堂に里帰りします。...
View Article靉嘔 ふたたび虹のかなたに
生命力溢れる靉嘔の世界――。その初期作品から新作までを網羅する回顧展を開催します。 靉嘔は、音楽家や詩人などジャンルを超えたアーティストたちが交わり、パフォーマンスや印刷物の製作などを通して今日のアートの多様性のあり方に一つの礎を築いたグループ『フルクサス』のメンバーとして、オノ・ヨーコらと共に活動した前衛アーティストです。...
View Articleゲルダ・シュタイナー&ヨルク・レンツリンガー Power Sources-力が生まれるところ
ダイナミックなインスタレーションで知られ、世界が注目しているスイスの現代アーティスト、ゲルダ・シュタイナーとヨルク・レンツリンガーによる過去最大規模の個展を開催します。 共同制作を始めた当初から最新作品までが一堂に会する本展は、アジアはもとより、欧米でも見られない貴重な機会です。海外からも大いに注目を集めることが予想されます。 1997...
View Articleメディアとアート 『ラク描キセヨ ―クリエイティヴユニット トーチカの軌跡』
トーチカは、空中に懐中電灯でらくがきした絵が生き生きと動き出す映像をつくる、ナガタタケシとモンノカヅエによるクリエイティヴユニットです。 実験的手法を用いた作風のアニメーションから、グラフィック・デザイン、イラストに至るまで、さまざまな分野で幅広く活躍しています。...
View Article第15回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)
時代に先駆けて、絶えず新たな挑戦を続けてきた岡本太郎。 岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)は、岡本の精神を継承し、自由な視点と発想で、現代社会に鋭いメッセージを突きつける作家を顕彰するべく設立されました。 今年で15回目を迎える本賞には797点の応募があり、創造性あふれる24名(組)の作家が入選を果たしました。また、最終審査を経て、岡本太郎賞1名、岡本敏子賞1名、そして特別賞2名を決定しました。...
View Article正岡子規と美術
近代俳句の革新者として知られる、正岡子規(1867-1902)。 愛媛県松山市に生まれた子規は、浅井忠、中村不折ら洋画家と親しく交流し、子規の文学の根本をなす「写生」の理論も、彼らとの交流の中で育まれたといわれています。...
View Articleメグロアドレス ―都会に生きる作家
絵画、彫刻、建築、刺繍、写真など、多彩な分野の第一線で活躍する若手作家が集結。都市の感性に基づく若手作家たちが共演するグループ展を開催します。 出品作家に共通するのは、身の回りのモノや出来事から受けた刺激を、しなやかな感性によって作品に仕上げているところ。また、全員が1970年代生まれ。そして、タイトルの「アドレス(=住所)」は、全員が現在もしくは過去に目黒区に住んでいたことにも由来します。...
View Articleスタジオジブリ所蔵 メアリー・ブレア原画展 人生の選択、母のしごと。
メアリー・ブレアは、1911年にオクラホマに生まれました。 1933年、シュイナード美術学校を卒業後、ファインアートの水彩画家としてキャリアをスタート。その後、1939年にディズニー・スタジオで働き始めました。 そして1941年、ウォルトと作品のリサーチのために訪れた南米で才能が開花します。その才能は、『ラテンアメリカの旅』『南部の唄』『三人の騎士』などに活かされることとなりました。...
View Article都市から郊外へ ―1930年代の東京
文学、絵画・彫刻、写真、版画、映画、音楽、住宅、広告――。1930年代の芸術活動では、人間の内面や深層心理への関心の高まりと共に、形式や造形の先端的新しさだけでなく深化が求められました。また、個々の表現も醸成されることとなります。 そして各芸術ジャンルに共通して、より広い人々に受け入れられる方向性を志向しました。...
View Article国立新美術館開館5周年「セザンヌ ―パリとプロヴァンス」展
100%、セザンヌ! 「近代絵画の父」と称される、ポール・セザンヌ(1839-1906)。その美術史上に残る画業を、「パリ」と「プロヴァンス」という2つの場所に注目して振り返る大規模な個展を開催します。...
View Article茶会への招待 ―三井の茶道具―
現代の茶の湯の会には、さまざまな様相が見られますが、その基本は日常的な茶の湯、すなわち「茶事」にあります。茶事は、季節、気候、時間、目的、客などによって多様に変化するものです。したがって、茶室内で使われる道具類は一会ごとに取り合わされます。...
View Article生誕100年、あっぱれ太郎 岡本太郎のパブリックアート
岡本太郎の生誕100年を記念し、2011年度を通じて、当館ではさまざまな展示を行ってきました。 そして今回は常設展最後のシリーズとして、これまでとりあげられることが少なかった岡本太郎のパブリックアートをご紹介。首都圏にある作品を中心に展覧します。 芸術はだれもがいつでも無償でみられるべきもの。岡本太郎は、そのように考えていました。 実際に、全国に約70か所にものぼるパブリックアートを設置しました。...
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