岡本太郎の生誕100年を記念し、2011年度を通じて、当館ではさまざまな展示を行ってきました。
そして今回は常設展最後のシリーズとして、これまでとりあげられることが少なかった岡本太郎のパブリックアートをご紹介。首都圏にある作品を中心に展覧します。
芸術はだれもがいつでも無償でみられるべきもの。岡本太郎は、そのように考えていました。
実際に、全国に約70か所にものぼるパブリックアートを設置しました。
本展では、岡本太郎のパブリックアートを紹介する第一弾として、昨年当館で発行した『岡本太郎のいる場所 TARO MAP 首都圏版』でとりあげた作品について、当館の所蔵作品とともにご覧いただきます。
1966年の≪若い時計台≫(アルミニウム、コンクリート)。さらに≪午後の日≫(1967年/ブロンズ)や、≪傷ましき腕≫(1936/1949年再制作/油彩、キャンバス)、≪手-青≫≪手-赤≫(共に1981年/FRP)など――。広く開かれた岡本太郎の芸術の一端を、心ゆくまでお楽しみください。

≪若い時計台≫ 1966年 アルミニウム、コンクリート

≪午後の日≫ 1967年 ブロンズ

≪傷ましき腕≫ 1936/1949年再制作 油彩、キャンバス
■開催期間:2012年1月17日(火)~2012年4月8日(日)
■会場:川崎市岡本太郎美術館
■ホームページ:http://www.taromuseum.jp/
■住所:神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5
■お問合せ先:044-900-9898