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印象派の行方―モネ、ルノワールと次世代の画家たち

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自然や都市に身を投じ、自らの眼に映る世界を明るい色彩で生き生きと描き出した、フランス印象派の画家たち。そのグループとしての活動は長くは続かず、1870~1880年代の10年余りで、計8回の展覧会をもって終焉を迎えます。
しかし、彼らの試みの波紋は非常に大きなものでした。同時期のセザンヌやゴーガン、スーラらの革新的な絵画も、印象派の内部や周辺から生まれたものです。

印象派の画家のなかでも、20世紀へと至る長い画業の最後まで探究を止めなかったのが、モネとルノワールです。二人は19世紀末にその評価を確かなものとしますが、老境に入ってもなお貪欲に制作に取り組みました。そこで、ボナールやマティス、ピカソら、新進の前衛画家の称賛を受けていたことは、あまり知られていません。
このことは、モネとルノワールの画業のたゆまぬ発展を物語ると同時に、印象派に対する後年の評価を考えるうえで、興味深い事実です。

モネとルノワールは、印象派展以後、どのように画業を展開していったのか――。20世紀の画家たちは、二人の先達に何を見出していたのか――。
本展では、約60点の出展作品を通じて、次世代のまなざしから見えてくる「印象派の行方」を探ります。『1886年-ゆらぐ印象派』と『1900年以降―次世代のまなざし』の二部構成で、印象派が次世代の画家たちに与えた影響の軌跡をじっくりと辿ってみてください。
【出品作家】クロード・モネ、ピエール・オーギュスト・ルノワール、カミーユ・ピサロ、ジョルジュ・スーラ、ポール・シニャック、ポール・ゴーガン、オディロン・ルドン、ポール・セザンヌ、オーギュスト・エルバン、ジョルジュ・ブラッ ク、ピエール・ボナール、アンリ・マティス、パブロ・ピカソほか

クロード・モネ≪国会議事堂、バラ色のシンフォニー≫ 1900年
クロード・モネ≪国会議事堂、バラ色のシンフォニー≫ 1900年

ピエール・ボナール≪浴槽、ブルーのハーモニー≫1917年頃
ピエール・ボナール≪浴槽、ブルーのハーモニー≫1917年頃

クロード・モネ≪サルーテ運河≫ 1908年
クロード・モネ≪サルーテ運河≫ 1908年



■開催期間:2012年1月21日(土)~2012年7月8日(日)
■会場:ポーラ美術館
■ホームページ:http://www.polamuseum.or.jp/index.php
■住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
■お問合せ先:0460-84-2111

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