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林忠彦写真展 ~紫煙と文士たち~

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太宰治、川端康成、三島由紀夫、司馬遼太郎、松本清張、北杜夫、柴田錬三郎――。
「昭和」という時代を代表する写真家の一人、林忠彦(1918-1990)の代表作でもある、文士たち59名のポートレート作品をご紹介します。

林は、戦前から報道・宣伝写真のカメラマンとして活躍。終戦後は、混乱期の街頭やそこにたくましく生きる人々を捉えた写真や、小説家などのポートレイトを撮影して、人気写真家として知られるようになりました。
特に戦後の文壇を賑わせた「無頼派(新戯作派)」の作家たちの写真は、林忠彦の代表作として知られるのみならず、多くの人が思い浮かべる個々の小説家のイメージにもなっています。銀座のバー「ルパン」の狭いカウンター席で、時代を謳歌するかの風貌の織田作之助や太宰治。雑然と散らかる書斎で、レンズに対峙する坂口安吾。その姿は、背景も含めて、多くの人の記憶に残る作品群となっています。

今回、文士とともに「たばこ」が写し込まれた林作品から、約80点を厳選しました。文士が手にし、あるいは傍らにあるたばこの姿は、さらにその文士たちの個性を豊かに演出しているようです。
日本の写真界をエネルギッシュに牽引、常に第一線で活躍し生涯現役であり続けた林忠彦。彼が遺した、文士の肖像でもある作品群を通じて、その内面に秘められたストーリーや時代の香りを紫煙とともに感じてみてください。

「この太宰治の一枚の写真ぐらい不思議な写真はありません」(林忠彦)
「この太宰治の一枚の写真ぐらい不思議な写真はありません」(林忠彦)



■開催期間:2012年1月21日(土)~2012年3月18日(日)
■会場:たばこと塩の博物館
■ホームページ:http://www.jti.co.jp/Culture/museum/
■住所:東京都渋谷区神南1-16-8
■お問合せ先:03-3476-2041

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