展覧会の企画を志して活動している若手への支援・育成を目的とし、展覧会企画そのものを公募するプログラム『展覧会企画公募』。選出された企画はトーキョーワンダーサイト(TWS)が支援し、TWS本郷にて展覧会を実施する機会を得ます。
今年は3企画に加え、1企画を特別賞として選出し、皆さまにご覧いただきます。
2011年、私たちは大きな転換期を迎えました。文化芸術やアートの担い手としてのミッション、展覧会を開催する意味……。これまで当然とされて省みることの無かった、あらゆる事象を根本から再考する局面に立っています。
また、芸術作品をモノとしてではなく、活動そのものやプロセスをアートとして提示し、リアリティを追求する動きも顕著に見受けられます。そのような時流のなか、第6回目を迎える2011年度は、「いま、本当に必要とされている『場』や『実験』とは何か?」、「公共の場で行う『展覧会』とはどうあるべきなのか?」を改めて問いかけました。
新しい表現の可能性のみならず、展覧会という表現の場を通して、いかに社会へコミットし、新たな協働の地平を開拓していけるか。今回募集したのは、これまでの「展覧会」という枠組みを再考し、積極的に展覧会とはどのような場であるかをともに考え、ともに試行していく企画でした。
『HARU by Hija Bastarda』(廣田大樹)、『"sapporo" around the world』(実験音楽とシアターのためのアンサンブル)、『Future days』(足利広)、『それでもつくるのか』(チームやめよう)。「切実な世界観」を持つ4企画を、心ゆくまでお楽しみください。

足利 広≪vision for kalpa≫ 2011年 HD映像(2分)

実験音楽とシアターのためのアンサンブル ジョン・ケージ≪ヴァリエーションズ≫パフォーマンス風景 2009年 旧四谷第三小学校体育館 ©Yotsuya Art Studium

ルイス・カルネイロ≪扇動者≫ 2008年 パフォーマンス風景 Caldas da Rainha, Portugal
■開催期間:2012年1月14日(土)~2012年2月26日(日)
■会場:トーキョーワンダーサイト本郷
■ホームページ:http://www.tokyo-ws.org/
■住所:東京都文京区本郷2-4-16
■お問合せ先:03-5689-5331