服のドレープや花などをモチーフに、シンメトリーのフォルムを生み出す山本一弥。東海地方では2年ぶりとなる個展です。
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春の陽射しにも溶けぬ永遠の国、その王国の建造物、あるいは感情を持たぬと言われる女王の自身も知らない感情を形にしたらこうなるのかしら…もしかすると彼は、誰も知らないとびきり美しいおとぎ話を、この世界でただ一人、知ってしまった者なのかもしれない、そう思う。
「自分自身、イメージを限定しないものに惹かれるから」と山本一弥は話す。だからこそ、いつも無意識からの出発。あらかじめ作品の帰着点を想像することなく、偶然性に身をまかせ、感覚にリンクするパーツを抽出する。その形はいつ出逢ってもフェミニンでエロティック、フェティッシュでミステリアス、とても安定しているはずなのに近づきすぎると脳内にアラートが響く。
焦点をぼかしながら眺める世界。意味を持たない「景色」という名前の景色の中、視界の片隅に一瞬間、象を結ぶ断片。何気ない素振りで掴まえたらそこから、そっと抱きよせて。あらゆる属性から軽やかに離れ、新たな「なにものか」として目の前に現われる。淡く光りを宿し、ふたたび誕生を迎えるその時まで。
■開催期間:2014年3月15日(土)~2014年4月6日(日)
■会場:L gallery
■ホームページ:http://l-gallery.jp/
■住所:愛知県名古屋市名東区本郷1-43 The Apartment LiF F-1
■お問合せ先:052-774-5599
■開催期間:2014年3月15日(土)~2014年4月6日(日)
■会場:L gallery
■ホームページ:http://l-gallery.jp/
■住所:愛知県名古屋市名東区本郷1-43 The Apartment LiF F-1
■お問合せ先:052-774-5599