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Channel: 注目の展覧会|OCNアート artgene.(アートジェーン)
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すべての僕が沸騰する 村山知義の宇宙

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20世紀の初めに生を受け、ベルリンでダダや構成主義などの新興芸術を吸収した、村山知義(1901-1977)。
日本の近代美術に決定的な影響を与えた村山の宇宙的な多様性を紹介する、初めての大規模な個展を開催します。

1923年にベルリンから帰国した村山は、まもなく機関誌『マヴォ(MAVO)』や『三科』といったグループの活動を通じて、大正末期から昭和初期の日本美術界を震撼させます。
物体を貼り込んだ造形作品や、トランスジェンダーなダンスパフォーマンスなど、ジャンルを横断した目覚ましい活動は、同時代に多くの共感者を生み出しました。

本展は、1920~30年代に展開された村山の美術の仕事を中心にご紹介します。油彩、コラージュ、版画などの希少な現存作品を一堂に展覧。さらに、自ら設計して新興芸術の拠点となった自邸兼アトリエ『三角の家』をはじめとする建築や室内装飾、築地小劇場での演劇『朝から夜中まで』に代表される舞台美術の仕事もご覧いただきます。
また、ポスターデザインや装幀といったグラフィック、『コドモノクニ』などの児童雑誌を中心に発表された子どものためのイラストレーションなど、その多彩な仕事の全貌を記録資料とともに展示。村山知義がドイツ滞在時に大きな影響を受けたカンディンスキーやクレー、そして活動をともにした和達知男や永野芳光の作品も展示します。村山作品と、その時代背景を伝える国内外の作品・資料を参照しながら、村山の“宇宙”をぜひ体感してください。

築地小劇場第49回公演『朝から夜中まで』(1926年再演)舞台装置模型 ギャラリーTOM(撮影:木奥惠三)
築地小劇場第49回公演『朝から夜中まで』(1926年再演)舞台装置模型 ギャラリーTOM(撮影:木奥惠三)

《コンストルクチオン》1925年 油彩、紙、木、布、金属、皮 東京国立近代美術館
《コンストルクチオン》1925年 油彩、紙、木、布、金属、皮 東京国立近代美術館

「リボンときつねと画(ごむまりと月」原部分)(『子供之友』1926年7月号)婦人之友社
「リボンときつねとごむまりと月」原画(部分)(『子供之友』1926年7月号)婦人之友社



■開催期間:2012年2月11日(土)~2012年3月25日(日)
■会場:神奈川県立近代美術館 葉山
■ホームページ:http://www.moma.pref.kanagawa.jp
■住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
■お問合せ先:046-875-2800

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