いまからちょうど50年前、当館の開館10年目にあたる1962年(昭和37年)に、パリで『東京石橋コレクション所蔵─コローからブラックに至るフランス絵画展』が開催されました。
この度、当館の開館60周年を記念して、当時の様子をご紹介する展示をご覧いただきます。
パリ国立近代美術館において初めて「石橋コレクション」を海外で紹介した展覧会は、親日家であり、かねてより「石橋コレクション」を高く評価していた当時のパリ国立近代美術館副館長ベルナール・ドリヴァルの発案により実現しました。
また、同展は日本にある50点もの西洋絵画がまとめてフランスで展示される初めての機会でもありました。パリの各メディアで大きな反響を呼び、日本国内でも新聞各紙がその開催の経緯と厳重な警戒の下に行われた梱包や輸送の様子などを紹介しています。
また同時に、このコレクションの基礎を築いた石橋正二郎というコレクターの存在は、驚きとともにフランスのメディアの注目を集めます。そして「石橋コレクション」は広く認知されることとなりました。
いまも成長を続ける当館のコレクションの、一つの原点とも言える同展。その様子を、当時の資料と共にご紹介します。60年にわたる当館の足跡と共に、ご堪能ください。

セザンヌ《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》1904-06年頃

クロード・モネ≪アルジャントゥイユの洪水≫ 1872~73年

アンリ・ルソー ≪イヴリー河岸≫ 1907年頃
■開催期間:2012年1月7日(土)~2012年3月18日(日)
■会場:ブリヂストン美術館
■ホームページ:http://www.bridgestone-museum.gr.jp/
■住所:東京都中央区京橋1-10-1
■お問合せ先:03-5777-8600