兵庫県立美術館では、前身の兵庫県立近代美術館の時代より40年以上にわたって作品収集を行い、収蔵作品数は8000点以上に及びます。
年3回の展示替えを行いながら所蔵の名品をさまざまなテーマに分けて紹介するコレクション展では、今回「美術の中の“わたし”」と称した展示を行います。
常設展示室1は、「“わたし”をさぐる-セルフ・ポートレイト」と題して、当館の豊富な館蔵品のなかから、有名人に扮した自画像を含むさまざまな自画像を約30点ご紹介します。
「“わたし”のあこがれ-セレブ・ポートレイト」(常設展示室2)では、歴史的な著名人や、現代の誰もが知っているセレブ(有名人)をモチーフにした作品を展示。約25点の肖像画をお楽しみいただけます。
「“わたし”がみつめる-ある風景」(常設展示室3)は、視点を変えて、美術における別のジャンルである「風景」を見つめてみましょう。画家が「風景画」を描く場合、そこには描く画家がその風景をどのようにとらえ、どのように表現したかが読みとれます。ここでは、画家が自分の属するこの世界を見つめるときのフィルターとしての「窓」をテーマにした作品をまとめてみました(約20点)。
ここまで見てきた“わたし”は、画家自身であったり、あるいは作品を鑑賞しているわたしたち自身であったりしました。しかしそもそも“わたし”とはどういった存在なのでしょうか?――。「“わたし”をめぐる-偶然・思考・消滅」(常設展示室4)では、いままで作品を通して見つめてきた“わたし”の概念をくつがえすような作品を取り上げました。当館の多彩なコレクションをお楽しみいただけば、新しい“わたし”が見えてくるかもしれません。
※期間中に学芸員によるギャラリー・トークを開催します。お気軽にご参加ください。



■開催期間:2011年11月19日(土)~2012年3月11日(日)
■会場:兵庫県立美術館
■ホームページ:http://www.artm.pref.hyogo.jp/
■住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 (HAT神戸内)
■お問合せ先:078-262-0901