本展覧会は、白くつややかな独自のキャンバスでパリ美術界を魅了した
「藤田嗣治」の作品を、山王美術館収蔵品 26点により紹介するものです。
1920年代のパリには、パリの芸術風土の自由な雰囲気を求めて、さまざまな国籍の芸術家が多く集いました。イタリア出身のモディリアーニ、ロシアのシャガール、ポーランドのキスリングなど、自国の民族性や文化的背景を反映させた独自の画風を展開していきます。彼らは特定の活動や流派に拘束されることなく、叙情的で表現主義的作品を描き、やがてエコール・ド・パリ(パリ派)と称されるようになりました。
名だたる芸術家を輩出したこの時代に、エコール・ド・パリを席巻した日本人画家が「藤田嗣治」です。1913年、27歳でフランスへの留学を果たした藤田嗣治は、パリ・モンパルナスにアトリエを構えます。モディリアーニ、スーチン、ピカソらと交友しながら、ついに白い地塗りを施した独自のキャンバスに、日本画の墨線に着想を得た、しなやかな線描で描きあげる作品を生み出すのです。独特の乳白色に輝く、美しい肌を持つ裸婦像は「グラン・フォン・ブラン―偉大な白―」とパリ画壇で絶賛され、高い評価をうけ、国際的画家としての一歩を踏み出しました。
本展覧会では、エコール・ド・パリの寵児として活躍した藤田嗣治の作品を中心に、ローランサン、岡鹿之助など同時代の作品をあわせて展示いたします。
東洋の精神性が息づく、藤田嗣治による美の世界をぜひご覧ください。
[同時開催]
日本画展示室|近代日本画展
陶磁器展示室|河井寬次郎展
■開催期間:2013年9月1日(日)~2014年1月31日(金)
■会場:山王美術館 洋画展示室
■ホームページ:http://www.hotelmonterey.co.jp/sannomuseum/
■住所:大阪府大阪市浪速区湊町1-2-3 ホテルモントレ グラスミア大阪22F
■お問合せ先:06-6645-7111
■開催期間:2013年9月1日(日)~2014年1月31日(金)
■会場:山王美術館 洋画展示室
■ホームページ:http://www.hotelmonterey.co.jp/sannomuseum/
■住所:大阪府大阪市浪速区湊町1-2-3 ホテルモントレ グラスミア大阪22F
■お問合せ先:06-6645-7111