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Channel: 注目の展覧会|OCNアート artgene.(アートジェーン)
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アキバタマビ21 第45回展覧会 「廻り道」

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【展覧会内容】 今、目の前にあるものを瞬時に二次元におさめてくれる写真という媒体。 しかし、当時撮影した写真を見たとき、撮影当初の感情と全く同じでは無い、何らかの距離が発生している。 一方版画は、版を作りそれを使って支持体に答えを残していく。自分の意思通りに答えを出す事、脳内に浮かんだことを実現するまでに多様な技法やプロセスが生じているのである。 写真によって簡略化された記憶(記録)を版画に起こすことで、その時のことや場所、人、物など、あらゆる事柄に意味がもたらすのではないだろうか。 写真によって一旦出た答えをもとに、さらに版画という間接的な技法によって何か別の答えを出そうと、幾重にも工程をふんでつくられた作品達。 写真を元に版画作品を制作している5人の、それぞれの作品に向かうまでの「廻り道」を本展覧会で発表していく。 【出品者名】 ●中村 花絵(Hanae NAKAMURA) 1990年 北海道生まれ 2015年 女子美術大学大学院修士課程美術研究科美術専攻版画研究領域 修了 「中村花絵展」(Oギャラリー、2015)、「キツネの言葉展」(Archiship Library & Café、2015)、「全国大学版画展」収蔵賞(2012, 2014)、「山本鼎版画大賞展」入選(2015)、「女子美術大学」福沢一郎賞、美術館賞、美術館収蔵作品賞(2015)。 歳を経るごとに少しずつ忘れられていく、今この瞬間に目の前に映る景色や感情をシルクスクリーンの写真製版によって写し取っていく。 ●濵田 路子(Michiko HAMADA) 1985年 東京生まれ 2012年 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻版画領域 修了 「トーキョーワンダーウォール公募入選作品展」入選(2010、2013)、「第82回版画展」山口源新人賞(2014)。 身近な人々の写真を撮り、撮影した人物との関係を思い起こしながら木版画を作る中でその人への無意識な感情等が手の動きに出てくるのでは、と実験をしている。 ●吉田 ゆう(Yu YOSHIDA) 1986年 神奈川県生まれ 2010年 女子美術大学大学院修士課程美術研究科美術専攻版画研究領域 修了 版の時間-Age of Prints(女子美アートミュージアム、2012)、雲林國際現代美術交流展(雲林懸政府文化處陳列館、2014) モチーフであるサメは、恐怖の象徴であるサメと、人間の普遍的概念にある恐怖へのイメージを重ね合わせることで「恐怖」という具現化したイメージを表現できるのではないかと考え、サメの特徴的な部位や恐怖を煽る傷口など人体と合成させ奇妙な人物像を作成している。恐れられるサメに成り代わることで、どの様な無意識から生まれた「恐怖」が人間の中に潜んでいるのか鑑賞者が想像することを期待している。 ●吉浜 岳史(Takefumi YOSHIHAMA) 1981年 神奈川県生まれ  2009年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻版画研究分野 修了  版画小作品展 21×21 Print show(みゆき画廊、2014)、MITSUKOSHI×東京藝術大学 夏の芸術祭2014 次代を担う若手作家作品展(日本橋三越本店、2014)、画家ト音楽展(ギャラリー・ショアウッド、2014)、第82回版画展(東京都美術館、2014)、2014版画選抜展(銀座スルガ台画廊、2014) 「何処かで見た、けれど何処でもない風景」銅版に写真や描画の要素を構成し、既視感に似たフィクションの風景を目指している。 ●山本 彰(Akira YAMAMOTO) 1984年 熊本県生まれ 2010年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻版画研究分野 修了 第9回大野城まどかぴあ版画ビエンナーレ」大野城市長賞(2014)、「第14回南島原市現代版画展」セミナリヨ大賞(2015)、「第2回うたづArt Award2015」版画・ドローイング部門優秀賞(2015) 自身の生活の中で日常的に目にするものに、ふと目が止まった瞬間などを記録し、写真でも絵画でもなく、版画という形で描き起こす事に取り組んでいる。 【展覧会詳細】 「廻り道」— detour — 2015年6月7日(日)〜7月18日(土) 開館時間 12:00~19:00(金・土は20:00 まで)、火曜休場 【イベント】 ●オープニングパーティー 6月7日(日)17:00〜 ●トークセッション 6月14日(日)16:00〜18:00 ゲスト:大島成己 氏(美術家、写真家) 出展作家5人の、作品に向かうまでの「廻り道」とは何なのか?大島成己氏(美術家。写真家)をゲストにお迎えして、トークセッションを行います。 ●ギャラリートーク 7月12日(日)16:00〜17:00 出展作家5人による作品解説を行います。 【展覧会場】 アキバタマビ21 〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 201・202 電話:03-5812-4558 URL : http://www.akibatamabi21.com アクセス: 東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分 東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分 都営大江戸線上野御徒町駅A1番出口より徒歩6分 JR御徒町駅南口より徒歩7分 JR秋葉原駅電気街口より徒歩8分 ※「アキバタマビ21」は多摩美術大学が運営する、若い芸術家たちのための作品発表の場である。ここは若い芸術家たちが、互いに切磋琢磨しながら協働し共生することを体験する場であり、他者と触れ合うことで自我の殻から脱皮し、既存のシステムや権威に依存することなく自らをプロデュースし自立していくための、鍛錬の場でもある――そうありたいという希望を託して若い芸術家たちにゆだねる、あり得るかもしれない「可能性」の場であり、その可能性を目撃していただく場所である。

■開催期間:2015年6月7日(日)~2015年7月18日(土)
■会場:アキバタマビ21
■ホームページ:http://www.akibatamabi21.com
■住所:東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda 201/202
■お問合せ先:E-mail office@akibatamabi21.com Tel.03-5812-4558

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