人間国宝(重要無形文化財保持者)に認定された、日本を代表する人形作家たち。その魅力をお伝えする、当館でしかできない特別企画展を開催します。
日本に数ある美術館のなかで、人間国宝の人形を所蔵する館は数えるほどしかありません。そのため、彼らの作品に出会える機会は非常に少ないのが現状です。
人形は、その麗しく愛らしい姿から、見る人の心を和ませてくれる、特に女性に人気のある工芸分野です。当館では、開館以来、人間国宝の人形作品を積極的に収集してきました。それは、いまや館を代表する収蔵品の一分野となっています。
作家がつくる人形のモチーフは、時代や国を問わず、実に多彩です。今回の展覧会では、新収品を含めた40点余の人形を、『神話の世界』『粋な江戸趣味』『子供の戯れ』『夢見る乙女』『異国の情緒』の5つ世界に分けて展示します。
人形には、美しい衣裳を纏った作品が数多くあります。そこで本展では、関連展示として友禅染などの人間国宝による染織作品もあわせてご覧いただきます。
「友禅」の森口華弘や「紬織」の志村ふくみなど、卓越した技術による美しく華麗な染織の世界を、人形たちの競演と共にお楽しみください。

堀柳女≪蟠桃≫

鹿児島壽蔵≪天つ日≫

平田郷陽≪児歓ぶ≫
■開催期間:2011年10月31日(月)~2012年3月31日(土)
■会場:人間国宝美術館
■ホームページ:http://www.nikobi.com/
■住所:神奈川県湯河原町中央3-16-1
■お問合せ先:0465-62-2112