『鬱蒼とした木々の中に分け入った際の、対象を目でまさぐるように視て、辛うじて認識するような感覚を表現したいと思っています。』
今回発表される“haptic green”シリーズでは、鑑賞者が"視る"という感覚を総動員して対象(作品)に向き合うことで、日常では捉え得ない視覚の可能性に着目しています。
今展と同時期にはパリでの個展(※1)、来年には当画廊と台湾の画廊によるエクスチェンジ・プログラムでの個展(※2)、またベルリンでの個展も控え、より国際的に活躍の場を拡げている大島成己。この機会にぜひともご高覧ください。
※1: Next level gallerie, Paris, 2013.11.7 - 12.21
※2: Galerie Grand Siècle, Taipei, 2014.3.21 - 4.18
「haptic green/緑の触覚」の新作について
このシリーズ作品は一つの風景を端から順々に撮影し、合計数百枚の写真をデジタル上で合成している。前回の作品は、写真の焦点域を一つの面的なレイヤーとして捉えて、そこに木々が生い茂った触覚感を表出しようとした。そこでは「木」が見慣れた日常的な風景として現れるのではなく、認知し難い「木」として立ち現れ、視覚的に完結しきれない触覚的な何かを孕む物の現れ方が求められていた。
今回も同様にそのような「木」の存在性を表したいと思っているが、前回は焦点を面的なレイヤーへと集約していたが、今回はそれを方法として継続しながらも、その面をバラバラに錯綜させる事により、写真における焦点を多数化、非中心化していく試みを加えている。それ通じて対象を視ることの豊かさがより一層に拡がることが期待されている。
大島成己 (2013年、京都)
■開催期間:2013年11月2日(土)~2013年11月30日(土)
■会場:ギャラリーノマル
■ホームページ:http://www.nomart.co.jp
■住所:大阪府大阪市城東区永田3-5-22
■お問合せ先:E-mail info@nomart.co.jp Tel.06-6964-2323
■開催期間:2013年11月2日(土)~2013年11月30日(土)
■会場:ギャラリーノマル
■ホームページ:http://www.nomart.co.jp
■住所:大阪府大阪市城東区永田3-5-22
■お問合せ先:E-mail info@nomart.co.jp Tel.06-6964-2323